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ロルフメソッド 仁

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​ロルフメソッドとは

​全身に張り巡らされている筋膜に手技だけで働きかけながら、セッション1~10まで物語のように順序立てて施術を行います。最終的なゴールは、身体の構造を統合しなおし、最善の位置で重力を受け取れるようにすることです。とても考えられた米国アイダ・ロルフ博士によって創始された技法です。

正式名称はS.I(エスアイ)または、ストラクチュラル・インテグレーション(構造の統合)と言います。S.Iは、世界で色んな形で広がりをみせており、継承する教育機関は複数存在します。私が学んでいるJISI(日本ロルフ身体構造統合協会)が運営するロルフメソッドは、アイダロルフ博士が任命した教師たちから直接伝えられ、博士が大切にしたものを何一つなくさず、変えることなく、そのままの形でお伝えすることのできる唯一無二のメソッドを提供しております。アイダロルフ博士が大切にされていた真髄が全てここにあります。
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アイダ・ロルフ博士

​筋膜とは

身体で最も大量にある組織、それが筋膜です。骨でも筋でもありません。筋膜とは、骨、筋肉、血管、神経、内臓など、身体を構成している器官の全てを包み込んで、それぞれの位置に支えている膜性結合組織です。分かりやすくいうと、鶏肉の皮を剥ぐとき薄い膜がお肉と皮の間にありますよね?これが筋膜です。それが連なり合って形をつくっているため「筋膜は一つ」だと表現されることもあるようです。比較的最近までは軽んじられた組織であったため、解剖切開や解剖イラストで除去したり破棄されたりするような組織でした。しかし、今ではとても重要な組織だと考えられるようになりました。

筋膜は、多くの水分を含んでおり、本来は、なめらかに滑るような働きををする組織です。しかし、長年の繰り返される動作、ケガ、加齢など、何らかの原因で水分が失われると固く癒着し、本来のなめらかな動きを失ってしまいます。それによって、身体の動きが制限されたり、姿勢が崩れたり、様々な不調が起こったりします。

筋肉が姿勢をつくっているというのではなく、『中心』が姿勢を作っています。立っているのではなく、ただそこにいるという感覚です。

​人は生きてきた分だけ身体に個性が出ます。ここでいう個性とは、加齢やケガなどで、一つの歪みから次々に引き起こされる歪みです。その個性はもしかしたら地球の重力がより強くさせているかもしれません。それを受け入れて生きていく人も多いでしょう。身体のラインが真っすぐになっていれば、重力は大きな味方になってくれます。

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こちらのクライアントさんは、10セッションを受ける前と受け終わった直後です。左が受ける前、右が10セッション直後。全体にほっそりしました。ですが体重は変わらないそうです。これは、身体のいろんな組織が、あるべき位置に戻ったことが言えます。​その人に付加されたものを取り除くことができれば、原型(本来の姿や状態)は再び姿を現します。たとえ痩せたいと体重を減らしたとしてもこのような身体にはならないでしょう。そしてこの位置『中心』を手に入れたことによって、たくさんの恩恵を受け続けることができます。

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こちらのクライアントさんは、ベーシック10が終わり、3か月後にメンテナンスとして来られた方です。左が10セッション直後、右が3か月後。終わった頃よりもラインができています。3ヶ月、セッションを受けてなくても身体の変化が進んでいることが伺えます。施術をしていないと元に戻ることが多いですが、ロルフメソッドはその先も期待できるものだと思います。

クライアントさんには、ベーシックが終わった後に伝えています。10セッションは終わりましたが、11、12​・・・と、あなたの中にあり続けますと。

まだ出会っていない身体が、あなたの中にはあります。

ロルフメソッドは、身体と脳に再教育していきます。例えば、腕を振って歩く。・・・確かにそうなのですが、腕に意識を向けなくても良いのです。身体が中心から前に出れば、腕は自然とその動きに合わせて動き出します。後から付いてくるものです。もちろん早く走るときは腕を思いっきり振ります。ですが、ただ歩くときは腕の動きは小さくてよいのです。がんばらなくていいのです。

人それぞれに頑張りすぎているところがあります。力を入れなくても歩けるんだよ・・・そういう気づきの提案もしていきます。今まで歩くことに使っていた過剰なエネルギーを違うことにまわすことができます。

身体が安定するということは、そこに存在することが楽になるということ。そうなると、心にも変化がおきることは当然のことなのです。今のご自身の状態が、身体からくる心のつらさなのか、心からくる身体のつらさなのか・・・。私は、このメソッドで、クライアントさんの身体の部分から触れていき、少しでも生活の質をより良いものになって頂けたらと思っています。

ただし、ロルフメソッドは治療ではありません。だから不調な箇所だけに焦点はあてません。いつでも全身を視野に入れて施術します。結果として不調だったところが良くなります。私たちは、今のご自身の身体を感じてもらい、『中心』で立てるよう、重力を真っすぐ受け取れるよう、手助けします。
これからのまだ長い人生、環境や加齢と共に、いつか身体が壊れる日がやって来るかもしれません。今のままでは、それを早くしてしまうかも。私は、それをできるだけ遅くしたいと考えます。質の良い生活を、より長く送れるように、そう願っています。
現在、身体がしんどい方はもちろんですが、何の不調を感じていない方にも受けて頂きたい価値のあるものだと思います。痛みがあらわれないように予防する、病気になりにくい身体作りをして健康を維持する、そう言った予防医学になると強く思います。

ベーシック10セッション

セッション1~3(表層)

体の外側にある表層の筋膜を前、後ろ、側面と3回に分けて解放していきます。身体が変化し始める段階にもっていきます。    

 

セッション4~7(深層)

表層の筋膜を緩めれたことによって、深層の筋膜(身体のより中心部分の筋膜)に触れることができ、全身を4回に分けて解放していきます。身体の深部構造に影響を与え始めます。    

                         

セッション8~10(統合)

1~7で解放させたものをまとめ上げ、再構築していきます。身体を統合することはロルフメソッドに特有のコンセプトです。

ベーシックは、あなたが想像している癒しではないかもしれません。癒しとは、あなたが知っていることを提供し、その後の事が想像できるから癒しと感じるのだと思います。
ベーシックは、あなたにとって初めての体験となるので、冒険と言う方が合ってるかもしれません。ですが、冒険の後には経験した事のない新しい癒しが待っています。この癒しをたくさんの方にお伝えできたらと思っています。

こちらから変化を強いるのではなく、受け取れる範囲で様々な提案をしながら、変化をご自身の身体が選んでいきます。変化はセッション後も続き、それが生活する中で少しずつ落ち着いていきます。ご自身の身体が選んだ変化であり、それをゆっくり再教育したものは、定着しやすいので元に戻りにくくなります。身体にゆっくり馴染ませるため、セッションの間隔は7~14日間、開けるのが良いとされています。基本の10回のセッションは一旦完結しますが、その後も身体の変化は続いていきます。ゆっくり楽しんでください。

3~6ヶ月経ちましたらメンテナンスとしてセッションを再開できます。回数などは、その時の身体の状態や、メンテナンスまでの空いた期間によってご提案致します

*好転反応(セッションの過程で一時的に起こる身体の反応。改善が現れる前の一時的なしんどさ。)を起こされるクライアントさんがいらっしゃいます。初めて受ける施術、箇所などで反応することがあります。初めて筋膜に触れる方が多いと思われますので出てくる可能性がございます。

体内の循環や神経のバランスなどが元に戻ろうとする過程で起こります。身体のバランスが整うまでのステップであり、この症状があること自体は身体に悪い事ではありません。必ず感じるわけではなく、症状の度合い、期間にも個人差があります。ですが、それだけ身体が新しく変化しようとしているということです。

多いのが、身体のだるさ、眠気、頭の重さ、痛みなどです。また、痛みを感じる場所が変化していきます。並行して良くなっていると感じる症状も出てくることも多いです。

辛い症状のときは、不安だと思います。この時は、体内の老廃物を排出するため水分を良く摂ったり、温かい湯船につかったり、循環を促しながら、ゆっくり適度な運動と休息をとって回復を待ちます。サポートすることで、よりスムーズな回復が期待できます。その後のセッションも話し合いながら進めさせて頂きます。

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